たかが2週間、されど2週間。
わたし以外にも「フセイン・ニュース」は、ココログで真面目に取り上げた人が多かったのか、ジョークにした人が多かったのか、気になった人がいたみたいで、別のココログサイトのコメントの部分で3人位で、「ココログ」について盛り上がってしまった。
また別の人で、わたしの5倍か10倍くらいいろんなサイトやネットのテクニックに詳しい人と話していて、やっぱり「ココログ」の話しになった。
結論は「たかが2週間、されど2週間」というのがぴったりくるかな。
今までのblogは、ある程度の知識がないと持てなかった。持つために自分で色々調べたり研究したりして、blogサイトを立ち上げた人がほとんどだった。ある種のハードルを乗り越えた人だけの世界だったワケだ。
でも「ココログ」の登場がそれを変えた。誰でもとっても簡単にbolgサイトが持てるようになった。しかも大手プロバイダが提供したから、無料で持てる人がものすごく多かった。そして、たくさ~んのココログサイト=blogサイトが一夜にしてネット界に登場した。
blogサイトの設置に苦労する必要がないので、よく言えば気軽に、悪く言えば何も考えず何も研究せずに、たくさんの人がサイトをスタートした。
blogを独学で勉強して始めた人は、何か発信したい事があって、あるいはblogというツールに興味を持って、立ち上げたのだろう。しかしココログは違うと思う。無料で使えるからとりあえず作ってみた、簡単にサイトが作れるっていうからやってみた、という人“も”とても多いと思う。そのため最初のエントリー記事が「はじめまして」とか「こんにちは」とか「テスト」とか、それだけになるのだろう。
今までのblogの周辺とは全く状況が違うので、わたしは敢えてblogユーザーとココログユーザーを分けて考えている。もちろん単にツールとしてココログを使っているだけで、他のblogサイトと同等に考えるココログサイトもたくさんある。
のんびりと「はじめてみました」と始めた人もいたが、たった、たった1週間足らずで、スタイルシートを使った裏技テクニックや、検索ツール、新着一覧、などなど、すごい勢いで情報が収集され、次々テクニックが生み出され、新しい事が始まり、便利なモノが生み出され、ココログの周辺が、一気にわき上がり、動きだし、燃え上がった。
この動きの渦中にいて体感できたのは、ものすごくいい体験だったと思う。とってもワクワクする見えない風を感じいているような。
こういう人たちと、直接会って話してみたいな、と思い始めた所に、同じようにオフ会やって直接会ってみたい、と言っている人を見かけ、「オフ会」の話しも始まった。
mappieさん、まだ早いかな、という思いもあるみたいだが、会ってみたい、オフ会してみたい、とふたりが思ったのは事実なので、それを止めることはないと思っている(ただ、そういう人が自然と出てくるまで実行期日は待って欲しいというのはあった)。
ココログの盛り上がりの熱さに気が付いたココログ外のblogユーザー(敢えてわかりやすく外のblogと表現)からもココログにトラックバックが来たり、記事として取り上げられたりし始めた。外から見ても、ココログの盛り上がりは今までのblogとは違ったようだ。
それは誰でも出来るから、今までいなかったタイプの人が大勢入ってきたからだろう。
わたしはフセイン・ニュースをきっかけに「ココログで発信するという行為」を書きたいままに書いているが、「ココログはじめました」とだけ書いて、その先が進まず悩んでいる人に、もっともっと書いてもらいたいのでヒントを出している。
同じような事を、最初に書いたコメントでのやりとりでも出てきた。
「ボクはカタログを眺めるのがすごい好きなんです。CDなんかもジャンル無視してエイヤー!ってページ開いて指差したのを買ったりしてました。そういう感覚でココログを楽しみたい。偶然の出会いって日記だろうがなんだろうが、想像力をかきたててくれるんです!」
「ココログ含むblogは、結局その人個人がかなり出てしまうワケで。日記の中に、すごい人生があったりして、そこが楽しいですね。サイトを作る技術なく発信できるから、今まで発信側にはいなかった人たちがどんどんやってきている。そういう中からものすごい奇才やいいキャラや天才詩人や、現れる気がしてます。」
誰にでもblogが始められるようになって、様々なタイプの人が記事を、日記を、書き始めた。きっとその中に、すごい天才がいると思う。今まではHTMLがわからなくてサイトで発信できなかった人の中に。何も考えず書くことで、すごい才能が花開く人がいるかもしれない。そんな、未知の可能性を、ココログは秘めているのだ。
今右往左往して日記を書き始めた人の中に、これからネット界の天才詩人とか、有名作家とか、カリスマな人が、きっと出てくると、ワクワクしてヒマがあるとあちこちのココログを、見てしまうのだ。
さて、そのコメントやりとりの中で、わたしは「ココログは日記でもいい」と思っていたが、違う視点もあった。
「結局みんながブッシュブッシュ言ったってぜんぜん面白くない。そこに自分なりのフィルターがあり、自分なりのエッセンスを加えるからこそ、みんなが読んでいて「ナルホド!」と思えてくる。blogは自分の知識を埋め込むデータベースではないし、コンテンツを垂れ流すためのツールじゃない。Blogはあくまでも、全てのコンテンツひとつひとつが独立した存在じゃないと意味がないんだ。」
「最近は「インターネットの最低ラインは、HTMLタグを覚えることからXMLベースのツールを使うことへフェーズが移行した」という捉え方してます。」
このヘンは、難しいのと(^_^;)、今回はこういう論を論じる気はないのでここまで。とっても考えさせられる話しであり、その通り、と思う所があるので、わかる人に伝えるためにコメントから取り出しておく。
それと「コミュニティ」な話し。
今までのサイト(ホームページ)の掲示板と違って、「トラックバック」と「コメント」があるので、簡単にどんどんココログ同志でつながりが出来ていく。トラックバックは新しい文化なので、まだ慣れてない人、理解してない人が多いとは思う。
どこかに「トラックバック (0) 」ばかり、って話しもあったけど、まだ大勢が慣れてないからだろう(それをもっとレクチャーしてからココログ始められる様にして欲しいとも思うけど(^_^;))。
サイト(ホームページ)がそうなように、同じ感覚を持った人は同じ感覚の人同志のつながり社会が出来ていくに決まっている。今はあれもこれも全部のココログサイトが同列に語られてしまっている場合もあるが、それはいずれ自然とジャンル(タイプ)別に分かれていくと思う。
社会派な記事を論じる人たち、ITなニュースをピックアップする人たち、仲間になった人だけとコメントで盛り上がる人たち、ただひとり淡々と日記を書き続ける人、いろんな使い方があっていいし、自然とそうなっていくと思う。
また、きちんと発信している人には、自然と外から反応がある通り、ココログの中だけでなく、blogサイトとして別の形も作っていく。
で、こういう話しに落ち着いていく。
「ココログもまだ始まって何日も経ってないし、みんなスタートラインですよね。未知のフロンティアはまだまだ広がっていそうです。だから眠れない...。」
そう、なんのかんの言っても、まだたった2週間しか、経ってないのだ。
それなのに、これだけ色々話しが進む事が、これまたすごい。これだけTIPSが出てきているのがココログのパワーなのだ。たった2週間だけど、あなどれない2週間、なのだ。「されど2週間」な「たかが2週間」なのだ。
まだまだこれから育っていくココログという未知のフロンティアに、想像を絶する新しい才能や、新しいキャラクターが待ち受けているに違いない、のだ(新しい生命(人)と文明(作品)を求め(^^;))。
わたしも、これからもそれを体感していきたい、求めていきたい、まだまだ吹いていくこの風の中に身を置いていたい。
■追記■
読み返して思った事。
「今はあれもこれも全部のココログサイトが同列に語られてしまっている場合もあるが、それはいずれ自然とジャンル(タイプ)別に分かれていくと思う。」
ここだな、と。
blogサイトとしても成立しているココログサイトや、blog機能は突出してないがサイトとして発信が完成しているココログサイトと、「はじめてみました、何すればいいかまだわかりません」というココログサイトを一緒にして論じる人が、今はまだ多いのだ。
だが、それらが混在しているコト、それこそが「ココログ」なのだが。
『ザワザワしたり、もにょもにょしたり』も、そこがポイントかも。
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Comments
思いっきり、評論風なの書いてみました(^_^;
http://youzo.cocolog-nifty.com/data/2003/12/post_14.html
実は、ベラボーな手間を掛けたのだが、完全にネット上での、データ集めだったし、中国の地名のスペルが漢字で何になるのかも、全部 Google なんかで調べた。そういう意味でも blog では調査などに時間を掛けて、記事を書く(アップする)のは簡単、というのは正しい方向だと思いますね。
酔うぞ拝 http://youzo.cocolog-nifty.com/
Posted by: 酔うぞ | 2003.12.20 12:36 AM
ああ、ああ、どうして...
そんなに前向きな思いが出てくるのでしょう(;;)
秘訣は何なのでしょう?
同じ「2週間」の 彼我のあまりの差に ひとり勝手に叩きのめされています(;;)
・・・ごめんなさい、こんなこと書いてしまって。
Posted by: Tristar | 2003.12.20 12:52 AM
Tristarさん
コメントありがとうです。書くことはそれなりに勇気のいるコトなので、思った事を書いてもらっただけで、うれしいです。
これだけではどんな感じで、どんな風に叩きのめされてしまったのか、わからないのですが、まだたった2週間です! みんな手探りなので、TristarさんはTristarさんの道を進めばよいのです!
わたしは元々何でもおもしろがる性格だし、人が好きというか人がおもしろいというか(^^;) う~ん、悩んでるのが苦手、なのかもしれません(笑)。悩んでいるならやっちまえ! 失敗してもいいから進んでしまえ! どう生きたって人生1回切りしかないのだ! ああ、もったいない! と、そんな生き方なのかもしれません(^^;)。
2週間経っての、自分のココログサイトを見返して、落ち込みモードに入ってらっしゃるのでしょうか?
次回に書こうと思っていたのですが、「とりあえず1ヶ月、何でもいいから書いてみよう」がわたしからの次のメッセージなんです。
1ヶ月とか続けてみると(別に毎日でなくていい)自分のやっていく道の、方向が少しは見えてくる、そんな気がするからです。
いかがでしょ? まだまだ打ちのめされてしまう時期ではないです。それに他人は他人、自分は自分、比べてどうなるものでもない。自分はひとりしかいない、比べて打ちのめされるコトはないのです! そう、思います。
Posted by: まちゃみ | 2003.12.20 03:24 AM
まちゃみ さん
このたびはご丁寧に有難うございます。
何度か読み返してみて、ああ、視点の違いだったのかなと、すこしですがわかりかけたような気がしています。
そして。。。
今からトラックバックさせていただくことに関して、どうか個人的にご気分を害されませんよう...
それだけが、気がかりです。
では。
Posted by: Tristar | 2003.12.21 02:31 AM
Tristarさん
気分を害するなんてとんでもない! わたしなんぞよりずっとずっとフォーラムへの思いとか愛があり、感動してしまいました。
そういう人に支えられて、フォーラムが長い歴史を綴ってきたのだなぁ、と。
ヨーロッパの町並みじゃないけど、古い伝統の良さも大切に、新しい文化と融合すると、美しい国になるんですよね~。
それだけの、文化に対する国民の理解がないと、なかなか簡単にはいかないのだけど。あれ、話しが違う(^^;)
でもフォーラムに伝統と歴史があるのは事実か(笑)。
Posted by: まちゃみ | 2003.12.22 02:48 PM