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2004.01.07

インドの「ダバ・ワラー」

偶然「インドのお弁当配達ビジネス」の事を連続して2回テレビで見た。その仕事の事を「ダバ・ワラー」と呼ぶ。
「ダバ」あるいは「ダッパ」ってのがお弁当のことで、インドでは配達することを「ワラー」あるいは「ワーラー」と言うらしい。

インドは宗教が色々あって食べてはいけない物がそれぞれ違うので、レストランとかで対応しきれず、外食があまり盛んでないんだそうだ。なので会社にはみんなお弁当を持参するのが当たり前になっている。そして通勤の電車は日本のラッシュ時よりすごくて列車から人がはみ出たまま平均1時間くらいを通勤するそうだ。だからお弁当なんか持っているとめちゃくちゃじゃまなのだ。
ちなみにインドのお弁当箱は、日本みたいな小さな箱ではなく、ご飯とおかずと野菜とかを別々にして縦に積んだバケツみたいに大きな円錐形の4段重ねのステンレスのものなのだ。

そこで、必然的に生まれたのが出勤後にお弁当を自宅から回収して、勤務先まで届ける「ダバ・ワラー」というビジネス。
約20万個のお弁当のバケツ缶が毎日、毎日、住宅地からオフィス街まで1時間程度をかけて運ばれている。そしてランチが終わると、カラになったお弁当バケツの「ダバ」を各家庭に戻すためにまた大量に運ばれていく。
この仕事に就いているほとんどの人が文字の読み書きなどができない人たちだという。お弁当を積んだ運ぶためのケースは重さ80㎏~100㎏にもなり、これを頭に乗せたりしてオフィス街まで列車で運んで行って、自転車や徒歩で届けていく。
それも、居住地で集める人と、駅から駅へ運ぶ人と、オフィス街で配る人は、みんな別々の人たちなワケ。

勤務先のビルまで直接届けてくれるワケだが、毎日20万個が行き交いながら、配達間違いがほとんどないという。それぞれの土地で別々の人が動いているにも限らず。アメリカのどこだかがビジネスモデルとして研究した結果、800万回に1回しかミスが起きないという驚くべき結果だったと報告されているんだそうだ。

パソコンとかのハイテク機器なんか全く使ってない。リスト化されたシステムなんかも作られてない。お弁当の缶のふたに、住まいのある地区の駅名と、配達先の地区の駅名と、担当する人の名前と、届け先の会社の住所、が数字やアルファベット1文字で記号化して書かれているだけ。それだけを元に人が運ぶ、というワケだ。

そういうのがビジネスになるのが、国の違い、と感心したのがひとつ。お弁当の数とその運んでいる姿の迫力にびっくりしたのがひとつ。
それとあと、思ったのが、やっぱいくら知識を詰め込んでも、体感には勝てないね、って事。「百聞は一見にしかず」ってやっぱりよく言ったものだよね。
データ化された数字とか、書物やネットから得る知識とか、いかにも知ったかぶりぶりで話しする人、いわゆる頭でっかちとかって言われるタイプの人。いくら知識が豊富でも、それについて実際に体験してる人、実際にやってる人、のひとことにはかなわないって事が多いよな。と、そういう事を思ってしまった。

このインドの「ダバワラー」は、実際に人が動く事で成り立っている。現時点では、誰かがパソコンとかシステムとか持ち込んで、もっと効率的にビジネスとしてまとめようとかしても、出来ないんだろうな。

で、そのエネルギーあふれる人の様子とか、でっかいお弁当バケツの写真がないかな、とネットを探したら、次の所が出てきた。
インド文化講座 ダバ・ワラーを追っかけろ!
読んでいくと、インタビューをしている。「間違えたことある?」「そりゃあるさ」「ひっくり返した事はある?」「ある」「どうするの?」「配達しない」
って、えっ? なんかしょっちゅう間違えたり、こぼして配達できないような言い降り。
テレビでは「間違えたことある?」と聞くと、何人もが「ない」「ない」って答えていたけど・・・・
このおじさんが、800万回に1回の間違える人なの? そんなワケない(^_^;)

真実はわからないけど、相当の数のダバが、ふたの上のマークだけでほとんどちゃんと届いている事は確かみたいだ。

それから、このサイトの方のおじさんへのインタビューに、自分のダバは? と聞くと「ビニール袋に入った野菜のピクルスとチャパティー(パン)を出して、またポケットに入れた」とある。
つまり、4段重ねのダバを食べているのはそれなりのお金持ちの人たちだけってことだ。人の豪華なお弁当運んで、自分のお弁当はポケットの中か。

で、わたしは、1日中パソコンに向かっていたり、パソコンがないと生きていけないかもしれないけど(笑)、実はスケジュール管理は紙の手帳が一番。ザウルスとか持っているけどスケジュール管理にはぜんぜん使えないアナログな人間なのだ(^^;)

ん「アナログ」と「アナクロ」、今後はこっちの関係が気になってしまった(笑)。

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Comments

こんにちは。現実逃避中です。(笑)

これを読んでいて、思わず映画「タンポポ」の細かいオーダーを間違えない駅前のラーメン屋さんを思い出してしまいました。オーダーを機械で入力する時点で間違いが発生する気がしてしょうがないこの頃です。アナログにだって良いところはあると思いますよ。でも機械なしでは何も覚えられない私…。(^_^;

Posted by: FFへんしゅ~ちょ | 2004.01.07 at 08:35 PM

どうもはじめまして。

「ワラー」ってのはworkerの訛らしいと聞いたことがあります。実際、リキシャー(人力車)引いてる人は「リキシャーワラー」と呼ばれてます。

一度だけインドで旅行したことがあるのですが、その印象からすると、インドの人はかなりいい加減な方々で、800万回に1回の間違いってミラクルに近い感じです。8回に1回でしたって言われても、まぁそうかもねって思うかも。

...、って書くとインドの人に怒られそうですね。ちゃんとした人もいると思いますよー、もちろん。上の話は、いち旅行者の偏見って事で。(^-^)

Posted by: りょう | 2004.01.07 at 11:58 PM

FFへんしゅ~ちょさん

そろそろ一仕事終わって、現実逃避からも抜け出せたのではないでしょか。
おつかれさまでした~。
ご存知だと思いますが、真面目過ぎて、ちょっとつまんないモノに、なってしまいましたね(^_^;)
もっとバカでいいのにね(笑)。

Posted by: まちゃみ | 2004.01.09 at 03:34 AM

りょうさん

おいでいただきましてありがとうございます。
名古屋出身なので「ひつまぶし」というキーワードに、ひっかかっていました。

インド行かれたことあるんですね。ウワサでも、インドはいいかげん(^^;)と聞いてます。
アメリカの調査の結果はオーバーなのか計算間違いなのか、かもしれないけど、パソコンも使わず「人」だけで作業が完成してる、ってのはすごいことなんでしょね。

あと、実は間違えると給料を減らされるとかあって、みんな必死になっているとか(^^;)

Posted by: まちゃみ | 2004.01.09 at 03:40 AM

まちゃみ姉さん こんにちは。

現実逃避と言っても、私がやった仕事はメールを読むぐらい(。_・☆\ ベキバキ
編集スタッフのみなさんは本当に大変な苦労をして下さいました。見ていて目頭が熱くなるくらい。
例の仕事についてのご意見、「ご要望」は、ぜひ拙Blogで書き込んでください。ご要望があれば、書き込んだメールアドレス消しますから(笑)

Posted by: FFへんしゅ~ちょ | 2004.01.09 at 10:40 AM

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