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2004.02.23

戦争を反対しなきゃいけない日本人の置かれた立場

おととい書いた「「黄色いハンカチ」の是非」には、いろいろな立場から自衛隊派遣のこと、この黄色いハンカチのこと、を考える意見のトラックバックをいただいた。興味のある人はぜひそれぞれの記事も読んで欲しい。

その中で、わたしが感じた言葉をいくつか。

「kojidoiのチャンネル」さん「山田洋次監督、黄色いハンカチに「異議アリ」表明」で「善意の運動なのに」とか「善意で始めたことで商売にしているわけではない。理解してほしい」という主催している側の言葉に対し、こう言っている。

ここにも「思い上がった正義」が見える。正義であれば何でも許されるのか? 善意であれば何でも許されるのか? そういうものではないはずだ。 対北朝鮮問題でもイラク問題でも、「正義の名のもとに行なわれる好意はすべて正当化される」といわんばかりの言動が非常に目立っている。

こういう思考停止を野放しにしておいてはいけない。 

「善意」なら何をやっても「正しい」という風潮って、確かにある。
最近のアメリカもそうだったけど、偽造までしてヒーローやヒロインを作り上げて「正義」の名の下に人を殺していた。
「善意」とか「正義」とか、言葉の美しさに、踊らされていないだろうか、と自分を振り返る。

それから、実際にBlogサイトに「イエローリボン」キャンペーンのバナーを貼っている「ごまめのつぶやき」のごまめさんは、「「イエローリボン・キャンペーン」をめぐって、その後のその後」の中でこう書いている。

ですから、黄色いリボンをつけながら反対運動を展開すればいいのです。また、黄色いリボンをつけて派遣賛成(積極的に賛成している人がどれだけいるのかやや疑問ですが)を主張すればよいのです。
(一部引用略)
賛成なのか反対なのか保留なのか、自らのポジションを明らかにする事は当然必要です。しかし、それとリボンをつける事(今現在イラクにいる全同胞の無事帰還を祈る事)は全く別問題だと申し上げているのです。

この「黄色いリボン」のコトには、映画が有名だったから、その知名度で関心を示している人も多いと思う。
中には、「黄色いリボン」という映画の持つイメージと、自衛隊員の帰りを待つ“不幸”な家族の心に同情し、無事に帰るコトを祈るのがなぜ悪い、という意見もあるようだ。

今回の「黄色いハンカチ」をきっかけに、こういったコトに関心の無かった人が興味を持っていろいろな意見を読んだり、事実を知ったりするきっかけになるのは、それはいいことだと思う。
が、同情とか感情論とかセンチメンタリズムでこの話しを簡単に観てはいけないと思っている。

先の「ごまめのつぶやき」ごまめさんの話しの中にこういう部分もある。

「国の命令で背中を押されてイラクに行く」わけではありません。第2師団を初めとした自衛隊部隊からの今回の参加は志願制です。

前回もわたしは書いたが、自分は特に自衛隊派遣に関して声を上げているわけではない。自衛隊の存在そのものついても、意思表示したり是非を論じたコトもない。
自衛隊の持つ背景についても詳しくない。詳しくないので、軽く意見をいうコトは避けたいと思う。

また、わたしは常日頃、戦争反対を叫んだり、そういった活動に参加したりしているワケではない。だから、こういう時だけ何か言うのか、と、実際に活動に参加している人は言うかもしれない。
しかし、何もしない、何も言わない、無関心でいるよりは、言葉にしたり、表現したりする方が、まだマシだと思っている。

「戦争反対」と言っても、「世界が平和であるように」と願い活動する話しと、日本が戦争に参戦し日本が戦場になったり日本人が戦争の現場に行くことに反対する事は全く違う話だと思う。
今回の自衛隊派遣に違和感を覚えるのは、やはり日本が戦争に向かっているのかもしれない、と受け止められる面があるからだ。

わたしは常日頃、戦争反対を掲げているワケではないが、ただひとつだけ強く思っていることはある。
日本人は、広島・長崎を忘れてはいけない。
原爆を落とされた国の人間として、原爆はいけない、戦争はいけない、と声を上げる義務があると思う。
そう、義務があると思っている。

一度だけ、ネットの中で、ある意見に同意し積極的に紹介したことがある。
アメリカの世界貿易センタービルの崩壊地を「グラウンドゼロ」と呼ぶことに反対したことだ。

提言者は、映画の英語字幕制作者リンダ・ホークランドさんという女性。
アメリカで世界貿易センタービルの跡地を、爆心地という意味に使われている「グラウンドゼロ」と言う言葉で呼ぶことは、ヒロシマ・ナガサキの被害者に申し訳ないから呼び方を変えよう、とインターネットや友人との会話を通して働きかけよう、という話しだった。

残念ながら、「グラウンド・ゼロ」という言い方が定着してしまった。確かに、貿易センタービルも、たくさんの人が亡くなった悲惨な場所だが、街がひとつなくなって、今も後遺症が次の世代に影響している広島と同じ言葉で表現してしまっていいのか、と思う。
同じ悲惨な事なんだよ、とアメリカも被害者なんだ、というイメージ。そんな言葉のトリックに、日本人は何も感じなくて、いいのか、と思うのだ。
(今からでもまだ遅くないかも、しれない・・・・・)

貿易センタービルのテロも、アメリカ側の報道は、生放送で日本に入ってきた、なんてひどい事をするんだ! とアメリカが叫び、そのまま日本でも、そうだテロはいけない、と同調するのは簡単だ。
しかしなぜそこまでしなくてはいけなかったか、という側の立場になると、その気になって知ろうとしなければその歴史も背景も知ることができない。

日本が体験した第2次世界大戦も、8月15日は「終戦記念日」と学校で習ったが、大人になって「終戦」でなく「敗戦」だと知った。「敗戦」の影響は、まだ今もわたしたちの生活に関係している。

戦争は過去の歴史じゃない、まだつい60年前のこと、戦争の悲惨さを知っている人、戦争で戦った人、がまだ生きているほど、最近のことなのだ。
やはり、この戦争のことも、知ろうとしなければわからない事は多い。

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Comments

黄色いリボンがなぜ即「思考停止」なんだろうか。
それこそ「思い上がった断定」ではないのか。

と思うのですが。

ちなみに誤解を避けるためにココでも宣言しておきますが、私は今回の派遣手続きには不備があり過ぎると考えており、この件に関する北海道における訴訟を支援しております。

Posted by: ごまめ | 2004.02.23 at 07:42 AM

コメントの意図がよくわからないのですが、わたしは「思考停止」とかそういう見識は全くありません。自分の見解や主張なく、みんながやるからと黄色いハンカチ(リボンではありません)運動に乗る人は、もっと考えるべきだと思っています。

またごまめさんは自衛隊関係に詳しいようでそういう立場からの意見がはっきりされているようですが、書いた通り、わたしは自衛隊に関しては、その存在の是非も、今回の派遣の是非も、特に議論する気はありません。
ただ、戦争反対は表明したいと思います。ただし、自衛隊と戦争反対が、現在微妙に関係しているので、難しい所です。

それより「寿がきや」のラーメンが懐かしくなりました(笑)。

Posted by: まちゃみ | 2004.02.24 at 05:49 AM

こんにちは、kojidoiです。私のblogエントリー引用して頂いてありがとうございます。

> 自分の見解や主張なく、みんながやるからと黄色いハンカチ
> (リボンではありません)運動に乗る人は、もっと考えるべき
> だと思っています。

このコメントに強く共感しますね。
難しい問題なのは分かっていますが。
「考えている」つもりでも、実は自分の既定の結論を
なぞっているだけということがいかに多いか。

ごまめさんのコメントにもそういう傾向を私を見ました。
で、反論を書きました(「投稿者」のリンクにURLを貼って
おきました)。ちょっときつくなってしまったけど。

Posted by: | 2004.02.25 at 02:31 AM

なぜか投稿者が空になってしまいました。
URLはこちらです。
http://ch.kitaguni.tv/u/1181/%bc%d2%b2%f1/0000053633.html

Posted by: kojidoi | 2004.02.25 at 02:33 AM

kojidoiさんの記事で、なんとなく、なんとなく、ですが、ごまめさんの視点が出てくる立ち位置が見えたような気もします。

kojidoiさんの記事は、口調が過激で、反論されやすいモノも多いですが、共感できる視点も多いです。
また何かの時に意見交換することが出てくると思います。
またよろしくお願いします。

Posted by: まちゃみ | 2004.02.27 at 04:42 AM

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Tracked on 2004.02.23 at 11:21 AM

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